もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

黒田京子トリオ@エアジン

3人が音楽が溢れ出していて、ロマンティックだったり、カッコ良かったりして最高です!
自由であって隙なく美しい。


黒田さんオリジナル曲、13世紀の曲と富樫雅彦ナンバーでした。
来年はCDを作る話がバンマスの黒田さんからありましたよ。


12月13日
黒田京子トリオ
黒田京子(ピアノ)
喜多直毅(ヴァイオリン)
翠川敬基(チェロ)


01. inharmonicity (黒田京子作曲)(アイヴスの主題をモチーフに)
今夜は向かって左から喜多、翠川、黒田という並び順でした。ナマ音です。
長い即興演奏があって、最後にあの美しい旋律と短調の部分になって終了。今まで聞いた構成とは逆でした。
これ以上のトリオは無いと思う。
02. 向日葵の終わり(黒田京子作曲)
黒田さんの曲が続きます。豊かな豊かなチェロの歌に聞き惚れてしまう。翠川さん、体調が悪いという事で、(珍しく)アルコール飲まずに演奏なさってました。どうかお大事に!でも、体調が悪い方とは思えない演奏でした。
03. Ave Maria (古楽)
13世紀の曲、とおっしゃったと思います。まず、チェロとヴァイオリンが旋律を奏で、直毅さんがそっとラテン語で歌います。クリスチャンではないのに、祈りたくなりました。
そこからいろいろな世界に発展して行きます。
チェロはむしろ、ノイズ的な音を出す局面が多かったような。
ピアノが高音で両手でユニゾンで弾いたところ(テンポ速い)がすごくカッコ良かった。(この曲でしたよね?違うかな。)
04. Zephyrus(黒田京子作曲)
この曲聞いていると太田恵資さんの演奏姿が目に浮かぶのも又事実です。
今はもう無い、「あの」黒田京子トリオも大好きです。
でも、「この」黒田京子トリオ、本当に好きです。
「緑化計画」が好きなのと種類の近い『好き』なんです。
調和と自由の両立。


ヴァイオリンが「コブシ」を聞かせて、その曲とは別の旋律を途中で歌っていました。どの曲だったっけ?ちょっとさとうじゅんこさんを連想したコブシでした。


休憩
05. It's Tune(富樫雅彦作曲)
キャー、と言いたくなるくらいカッコ良い!
直毅さんの前の譜面が見えましたが、たったの4段なんですよ。それで、この音楽になります。
ほんと、この方たち、すごい。
06. フライ (富樫雅彦作曲)
07. ヴォイス・フロム・ヨンダー(富樫雅彦作曲)
何度も聞いているのに、記憶力のない私はこの曲の旋律が覚えられません。でも、それと好きとは別なんです。
08. Wishing(富樫雅彦作曲)
アンコール;with you (黒田京子作曲)
暖かい曲想です。真正面から歌うヴァイオリンはやっぱり素晴らしい。


バンマス黒田さんの、きっぱりして美しくて切れ味鋭いピアノ、翠川さんの豊かな豊かな音色と一種のノイズ的な音、そして、直毅さん、ここでは壊れず音楽の中心をズバッと貫き、変化し、又、歌う。
もしも、一つだけ選べと言われたら、私は黒田京子トリオです。


次回は1月7日、渋谷・公演通りクラシックスだそうです。


私の「次の喜多直毅さん」は17日、サンジャック。
「次の翠川敬基さん」は21日、インエフ。
「次の黒田京子さん」は、たぶん25日、ドレスです。
年内まだまだ楽しみなライヴが続きます♪


※エアジン店主“うめ”さんのブログにこの日の記事があります。動画も有り。
http://umemotomusica.jugem.jp/?day=20111213