もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

シカラムータ VS サルガヴォ@ハイ

「行進するライナセロスヴァイパー」の独奏が終わったときに、弓も楽器も床に置いたヴァイオリニストを真似て私も、バタンと床に倒れてしまっても良かったかな。
寒かった。


静かな叫びと激しい音の流れ。


最後の合同演奏で太田恵資×喜多直毅の絡みが聞けて、ああ残った甲斐があった!と思いました。


3月9日
Salle Gaveau
鬼怒無月(ギター)喜多直毅(ヴァイオリン)佐藤芳明(アコーディオン)鳥越啓介(コントラバス)林正樹(エレクトリックピアノ)
Cicala-Mvtaシカラムータ
大熊ワタル (クラリネット、ヴォイス)太田惠資 (青色のエレクトリックヴァイオリン、ヴォイス)桜井芳樹 (ギター)北陽一郎 (トランペット)川口義之 (アルト・サックス)渡辺明子 (トロンボーン)関島岳郎 (チューバ、リコーダー)Gideon Juckes (チューバ)吉田達也 (ドラムス)こぐれみわぞう (Chin-Dong)


新宿駅の乗換えで、ほとんど人に体当たりして(すみません!)走り、約3分短縮。開場に間に合った。
椅子は20くらい出ていたが、後ろと脇だったので座らず、4時間立ちっ放し。でも意外と疲れていない。自分は肉体労働者だと思う。


大きい譜面台(折り畳めないタイプ)が4つしか出てない。そして、4人が先にステージに上がって準備する姿を目にして、「え、今日は喜多さん出ないの?!」と心配になったが、一足遅れて登場でした。


01. La Cumparsita (ロドリゲス作曲/佐藤芳明編曲)
掠れるような音色で来る喜多直毅。後半立ち上がって演奏すると見上げる位置関係にあった。
弓の毛がバサバサ切れる。ヴァイオリンはこげ茶色のでした。
02. 童話で書かれた生態系 (林正樹作曲)
針の飛ぶレコードのようにテーマを繰り返すヴァイオリン。ピッチが変な箇所もありました。
03. Noemi (佐藤芳明作曲)
04. ぐちゃぐちゃな秩序 (鳥越啓介作曲)
05. Weightless Zoo (林正樹作曲)
ドラム・吉田達也さんも参加でした。
わざとらしいビブラートだなぁ。それが好きなんですが。
06. Strange Device (鬼怒無月作曲)
さらにクラリネット大熊ワタルさんが参加し、7人で演奏。
右端のヴァイオリニストの回りだけ空気の温度が冷たい。
07. 行進するライナセロスヴァイパー(鬼怒無月作曲)
ヴァイオリン独奏があるのを思い出してうれしくなった。(正直に言ってサルガヴォのCDはまず家では聞きません。威力がありすぎるので聞けないのです。)静かな叫びのあとに、速く、ヴァイオリンでギャーと喚く。ここまで力をためていたかのようだった。
独奏が終わり他の楽器が入ると少しあって弓は落とすように床に置く。楽器も床に置いて、もう全部済んだような雰囲気になる。でも、また手にして床に置き直し(つまり顎には挟んでいない)弓を動かして音を生み出す。
表現をそのまま受け取って自分の思い込みで増幅してしまうので…なんだか私も後ろにバタンと倒れてしまいたかった。



シカラムータには何曲か佐藤芳明さんが参加してました。



最後に全員で演奏。ヴァイオリンヴァイオリン、ギターとギターが隣ではなく離れた位置に立つ。
Heraklion (吉田達也作曲)と、「ターキッシュ・ダンス」?
太田さんから喜多さんに繋げていったところが良かった!
3月20日の「Alexei Aigui(vln)from Russia、太田恵資(vln)、喜多直毅(vln)@ズミ」の宣伝をされてました。