もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

Salle Gaveau@スーパーデラックス (イーストワークスエンターテイメント主催「六本木万博」)

Salle Gaveauは5曲。
充実の演奏でした!
針は振り切れながら、5人相互のバランスと会場とのバランスがとても良かった♪


喜多直毅の「今」がぎっしり詰まった演奏をそのまま受け取ってしまい、終わったらため息が出ました。
着物でSalle Gaveau聞くのは無理かも(笑)
消耗が激しい。


Salle Gaveauにアンコールがない出演順は意外でした。
最後は中島、金子、マイア・バルー、そして、マイアさんのソロがアンコールでした。


4月25日
Salle Gaveau
鬼怒無月(ギター) 喜多直毅(ヴァイオリン) 佐藤芳明(アコーディオン) 鳥越啓介(コントラバス) 林正樹(エレクトリックピアノ、リコーダー)

出番は三つ目でした。
今夜はまずはサルガヴォの事を書きます。

01. Three Sundays in a year (仮題「4月9日」)(鬼怒無月作曲) 
スーパーデラックスに行ったのは初めてです。このくらいの広さの会場が、私にはちょうどいいかもしれません。この感じが好きです。ヴァイオリンが弱くなく聞こえるというのは必須条件として…。
チチャーラから始まって、喜多さん充実してます♪「わ〜」と心の中で呟くくらい。
林さんは、アップライトは弾かず、エレクトリックピアノでした。くっきりしていて良かったです。
02. 童話で書かれた生態系 (旧題;座敷わらしの手鞠唄)(林正樹作曲)
タイトルは菊地成孔さんが付けてくれたそうです。
音の強弱、フレーズを自由に奏でて行くヴァイオリンが、好きです!
03. 行進するライネセロスヴァイパー (仮題「大仏」) (鬼怒無月作曲)
鬼怒さん、「興奮するライネセロスヴァイパー」の方が良いんじゃないかと思う、とおっしゃってました。それも、良いかもしれません。
真ん中あたりにヴァイオリンの独奏部分があるんです。「今、この時の喜多直毅」がそのまま出ているソロです。これを目の前で聞いていると、本当にやられてしまう。確か、ピチカートから始まったかな。結構からだも不可解に動きます。息が止まってしまいそうでした。
なので、ソロ部分が終わったらため息が出ました。まだ曲は進行しているのに。
喜多さん自身はどういう心境でいるのかわかりませんが、やがて表情が普通の人間に戻り、鬼怒さんと芳明さんの音の応酬をニヤリと笑ってました。

04. 影絵遊び (喜多直毅作曲)
嘘ですが、橋田壽賀子先生にタイトル付けてもらったそうです、嘘ですが(笑)
今までここにヴァイオリンのソロあったっけ?と思うようなところにアドリブソロが展開されてました。嬉しいです♪中間部以降。
喜多さんの「影法師」という曲が挟まっているのですが、ヴァイオリンとアコーディオンがわざとずれてそのフレーズを繰り返していくところが精密機械みたいで面白い。それが終わって主題に戻ると、どうしても雨上がりの朝を連想してしまいます。
05. La Cumparsita  (ロドリゲス作曲/佐藤芳明編曲)
3rdアルバムはこのタイトルになったそうです。小松さんのコンサートに喜多さんが出る時に、サルガヴォのアルバムも売るといいと思うのです、このタイトルなら買う人たくさん居ますよ、きっと。
芳明さんが両手で指揮してタイミングを合わせるところでヴァイオリンが歌います。聞いていると夢の中にいるみたいです。素晴らしい!やっぱり息を止めて聞いてしまいました。


鳥越さんの「とっちらかった曲」、がアンコールで来ると予想していたのに、アンコールは無く、結構な速さで撤収でした。

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一つ目はAnyango。
ケニアの民族楽器を鳴らしながら歌うアニャンゴさん(若い日本人女性)と、女性ダンサー3人、そして、ドラムの男性の演奏でした。CDがチャートで1位になっているそうです。
着物じゃなかったら一緒に踊ったかもしれません。単純といえば単純なリズムですが、結構こういうものは好きです。

二つ目は、ピアノの中島ノブユキさんのソロ。1曲だけヴァイオリンの金子飛鳥さんが入りました。
中島さんは映画「人間失格」の音楽を担当された方ですね。もうちょっと良い音のピアノで聞いてみたいです。
金子さんはタップリした音色のヴァイオリンでした。

で、三つ目がサルガヴォ。

そういえば「六本木万博」の趣旨説明は無し。そう名付けた、というくらいの事だったのでしょうか?

四つ目は、マイア・バルーさんのソロ(フルートとヴォイス)から始まりました。歌うこととフルートを吹くことが途切れずに出来るのが面白かった!その後、金子さん、中島さんが入ってデュオだったり、3人でやったり。マイアさんはギターも弾きます。
アンコールはマイアさんのソロでした。人気のある方なのでしょうけれど、ソロよりもセッションを聞きたかったな。