もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

オペリータ「うたをさがして」@シンフォニア岩国多目的ホール

オペリータ、最終日です。
ジャンさんはすぐ日本から旅立つとのこと。
二人の歌い手でどうなるんだろう?とちょっと心配でしたが、とても良かったです!


直毅さんのヴァイオリンに、今夜は2度襲われましたよ。
明日は、岐阜です。


1月17日
物語・歌のことば:乾 千恵
作曲:齋藤徹
出演:
さとうじゅんこ(うた、ほか)
松本泰子(うた、ことば)
喜多直毅(ヴァイオリン、ほか)
齋藤徹(コントラバス)
オリヴィエ・マヌーリ(バンドネオン、アコルディーナ)
ジャン・サスポータス(ダンス、ことば)


今夜の会場は、横に長く、最前列とステージ部分は同じ平面、後ろに向かって傾斜あり。
躊躇わず最前列右手に座りました。


マヌーリさんのソロから始まります。
ステージに一人登場し、奏でます。
蛇腹を速く閉じる時に、前髪がパフッと上がるのが、なんだかかわいい。


徹さん、直毅さんが入り、ジャンさんは鈴の音で居場所がわかる。
では、歌い手は?
会場の両サイドと後方に2階相当の高さの通路があり、見ると、右手には黒い衣装のさとうじゅんこさん、左手には白い衣装の松本泰子さん。
カッコ良い!
歌手二人でやると告知され、自分の目で見て、耳で聴くまで、実は心配でした。
プリマ・ドンナは一人の方が良いのでは?と思ったのです。
これは、杞憂でした。
復帰されてすぐのじゅんこさんと、本番直前(3日前ですか?)の依頼を受けて今夜までに6回のステージを歌って来た泰子さん、お二人の組み合わせがすごく良いのです。
泰子さんは伸びやかに歌い、セリフも彼女が主に担当。
じゅんこさんは歌だけではなく、あのチャーミングな眼力と豊かな体型を駆使して、ステージ上をよく動き、奏者全体を鼓舞する感じです。
もちろん、公演の4/7を休まざるを得なかったこと、どんなに悔しかったでしょうか。
でも、その気持ちの全てを笑顔に込めておられた。


交互に歌う部分あり。
「ひかりしづけき」の“アヴェマリア”のところから、二人でハモる部分もあり。
また、二人で一緒に歌えば音量が2倍になるという利点も感じました。
衣装が黒と白で鮮やかだったなぁ!


直毅さんが襲って来て体が震えたのは、一番最初のフレーズと、「夕暮れの数え歌」の中間でヴァイオリンが歌うところです。歌詞で云うと「ここのつ…」の一節は、音域が高く曲の雰囲気として最高潮の部分。そこでスッと音量は落として奏でるのです。
すごい。


「桜鯛」では、喜多直毅さん踊りました。
ジャンさん、じゅんこさん、泰子さんと一緒に。
最後の「舟唄」のソロでは、客席に近付く為、走って前に出たり。
あんなに解放的な姿、見ていると嬉しくなりました。
リーダーである徹さんの雰囲気なのでしょうね。


客席から赤ちゃんの声が少し聞こえたり、開演後20分くらいしてから入ってらした高齢の方もいました。
でも、静寂はほぼ保たれて、徹さんがコントラバスの駒を擦る音まで聞こえたんですよ。


最後の最後に泰子さんとじゅんこさんのMC。
そしてお二人にリードされて客席も旅人の歌を歌いました。
本当に来て良かったです!