もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×翠川敬基×北村聡@インエフ

即興演奏に浸りました。
こんな美しい即興演奏、私はほかに知らないなぁ。
直毅さんは、体と手と顔を捻るようにして弾く。その姿も圧倒的に美しく、好き。


8月12日
喜多直毅(ヴァイオリン)
翠川敬基(チェロ)
北村聡(バンドネオン)


左から、喜多、北村、翠川という並び順。
全部即興演奏でした。が、翠川さんと北村さんは曲をやっているような雰囲気もありました。テーマがあって、展開部があって、またテーマに戻っていましたから。
緑化計画でやる曲に入っていくようなオスティナートを翠川さんが弾いてたところもあった。
喜多-翠川の強固な関係を考えると、そこにきちんと入っている北村さんってすごいし、北村さんが入れるようにしているお二人もすごい。ところどころタンゴの(バンドネオンの?)「決まり文句」的なフレーズが出てくることもありましたが。


01. 即興1
弓のほかに箸や棒でヴァイオリン弾いてました。
途中で、開演前に食べていたティラミスの続きを食べるヴァイオリニスト。演奏中にアルコール飲む人もいる訳なので、同じことかな。
02. 即興2
ヴァイオリンのf字孔を吹いて始まった。チェロはピチカートで繰り返す。その上をバンドネオンが歌う。なんて美しい!
直毅さんの演奏する姿は、体と楽器を持つ腕と顔の向きが独特ですごく良いな。
03. 即興3
ヴァイオリンを床に置いて演奏。低い位置での演奏はあまりよく見えず、残念でした。
休憩


04. 即興4
同じ3人でやっていても同じことには決してならない。首までドップリ浸ってしまう。
最後のところで、ヴァイオリンを裏返してボディに弓を擦り付けていた。これは自分がちょっと痛い感覚になった。
05. 即興5
短めに第2楽章があった感じでした。少しヴァイオリン独奏になって、そこもすごく良かった。


次回は12月で、バッハをやるそうです。(もしかしたらヘンデルも?)
それぞれのソロとトリオ。トリオの曲は今から選ぶとのこと。
この編成でバッハの曲というと、どういうのをやるんでしょうね?わたし、ヴァイオリンソナタ第4番BWV1017が大好きなんですが、いま再度聞いてみると、喜多さんとは違うかな…。