もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

常味裕司×吉見征樹×喜多直毅×壷井彰久@インエフ

連休最終日の夜、家庭の雑用をざざっと済ませ、週明けの仕事の書類を作り、いそいそと大泉学園インエフまで行って来ました。
やっぱりこの音楽が聞きたいのです。


4人のセッションは期待通りに楽しく素晴らしかったけれど、飛び抜けて好きなのは喜多直毅さんの発する音だなぁ。
音量の小さい音、耳を澄ませて聞く音、楽器から出たとは思えないような音、わざと音程やタイミングをはずすその感覚が私は大好きです!


1月10日
常味裕司(ウード)
吉見征樹(タブラ)
喜多直毅(ヴァイオリン)(アラブチューニング)
壷井彰久(5弦のヴァイオリン)


01. ロンガ・ヒジャーズカルクルド
左から喜多、壷井、常味、吉見の順。アンプ使用。ウードの音がやや大き目でした。
02. タブラソロ〜ラクサ・バヤティ
ヴァイオリン、1回目壷井さん、2回目喜多さんのソロ。喜多さん重音もあって美しい!
(続けて)
〜03. 壷井ソロ〜セマイ・バヤティ
二人いらっしゃるので、どうしてもヴァイオリンの聞き比べ状態になり、私は断然喜多マニアです。音色が違う、と思う。楽器も違うので当然ですが。
壷井さんはプログレ色が強い。そして激しいですが、はずさない。
04. ジクラヤティ
喜多さんのソロ、一つの音から重音になり、また一つの音に戻って行きます。その後、静かな部分から凶暴な部分へ炎上するのが好き。ものすごく好き。これが良いと思う。最後の音を「円満に解決」しないのも好き。
05. アルジェリアの夜
おもしろかった!掛け合いをするのですが、場の空気でやっている訳で、誰も出ず「無音」になったりします。でもおもしろい。
「先に酔っ払ったモン勝ち」状態もあり。つまり、喜多さんがはずれたおもしろい演奏すると他の人は基本形を弾かざるを得なくなります。
ここだったか、あとだったか、壷井さんは喜多さんの隣で弾いていると「自分がしっかりしなきゃと思う」というお話でした。常味さんは某ヴァイオリニスト(おおたさんですね♪)の隣で弾いていると「俺が間違ったらおしまいだ」と思うとか。
基本形と発展形があって、基本形の人はその役割が嫌じゃないのかな?と素朴に思いました。
聞いている喜多マニアの私はとても楽しいですよ、もちろん!
休憩


06. バシュラフ・ラスト
ずーっと単旋律。アラブ音楽が好きということは、こういうのが好きということかもしれません。
途中で喜多さん間違えて、間違えたという顔してました。
07. ファルハ
「底抜けに明るい曲です」と常味さん。ほんと、明るくて大好きです。
08. チェチェン・クズ
ソロ回しあり。まず、喜多さん。この時だけちょっと非アラブな感じでした。
常味さんはがっしりアラブです。この時喜多さんはギリギリっという音を鳴らしてました。
次に壷井さん。この時は喜多さん楽器を縦に構えて打楽器的に弾いてました。
09. クルダカンレ
10. ジプシーの香り
壷井、喜多、常味、吉見の順にソロあり。壷井さんも壊れて来た感じに弾いていたかな。
アンコール;ロンガ・ファラファザ
ソロ回しは無しで。


あ、喜多直毅さんの今年の目標を書くの忘れてました。
バンマスに聞かれて、相手の目を見て話す、12月を目途に、とおっしゃってましたね。