もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅×加藤崇之×瀬尾高志@サンジャック

5時起きして仕事して夜はこのトリオの即興演奏を聞き異界を浮遊した気分。
家に帰ってしばらく畳の上で行き倒れていた模様。
さっき目が覚めました。


ちなみに、お化け、幽霊の類は私はとても怖いです。
何も見たことは無いけれど。


8月17日
喜多直毅(ヴァイオリン、ヴォイス)
加藤崇之(ギター)
瀬尾高志(コントラバス)


すべて即興演奏でした。


1つ目。
向かって左から、喜多、瀬尾、加藤。ギターの前にはスタンドマイクがありました。
もちろん3人とも好きですが、順位を付けたら左から1、2、3番。1番さんばかり見ていると勿体無いのでしょうけれど、やっぱり見てしまいます。演奏まえは、暑くて死にそうな今日と言う日にぴったりの顔つきでしたが、始まると力が溢れて来る。肩当てを投げ捨てたのはここだったか次だったか。楽器本体と弓をまったくフリーで固定せずに持って弾く時もありました。
そんななかですが、ギターがカッコ良い!ここぞという所にパキンとした音色で入って来ます。決して押し付けがましく無く。

2つ目。
最初にコントラバスが、下の方の普通は弾かない部分の弦を擦って低音の微かな音を奏でているのが天国のようでした。ほとんど聞こえないけれど響いてくるのです。次に、もう一つ上の部分を擦ると、思わぬ高い音が鳴ります。
3者で演奏するのは今夜が初めてだそうです。2つ目は1つ目よりもさらに良い感じです。何回か、強-弱、激しい−穏やか、の波が訪れます。
それぞれが互角に戦ったり、合わせたり、外したり。
すごく良い!
うわーっと心の中で叫びながら口開けて見て(聞いて)いました。こういうの好きだな。
後半に喜多さん、ラヴェルのヴァイオリンとヴィオラのためのソナタ第4楽章がチラッと顔を出していた気がしました。終演後にお聞きしたら、意識はしていなかったけれど出てきたかもしれませんとのことでした。



休憩中、加藤さんは火傷状態になった指を氷水で冷やしてらっしゃいました。こうしないと翌日演奏できなくなってしまうそうです。


3つ目。
ヴァイオリンの歌で始まりました。何かの曲なのかな?と思うくらい整った旋律。でも即興だった気もしました。この「歌」は、少しあとのコントラバスの「歌」につながって行ったように思いました。
喜多さん、口笛、そして歌。マイクで拾っていないのですが、よく響いていました。
3つ目は2つ目よりもさらに好きだった。


こういう全面即興の瀬尾さんが聞けたことも嬉しかったです。


喜多さんがMCでおっしゃっていた多摩動物公園昆虫園のことを書いたブログを発見しました。
http://sentyuuhu.blog93.fc2.com/blog-entry-390.html