もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

怒涛のSalle Gaveau@水戸・自由が丘スタヂオ

プチツアーの2日目、私の携帯の電池がおかしくなりまして、水戸22時40分発の常磐線から乗り継ぎ、終電で1時半過ぎに帰宅するまで何もアップ出来ませんでした。


実を言うと…昨夜の3倍、いや5倍くらい環境が良かったです!
その環境のなかで、演奏もとても良かった!


唖然とするほど喜多さんのヴァイオリンはすごい。
「行進するライナセロスヴァイパー」のソロ、終わったら拍手が沸き起こるような性質の音楽では決してない。これを心地良くないと感じて拒否する人もなかにはいるかもしれない。でも、途轍もないエネルギーがそこにはあるし、私は心底好きです。
でも、アンコール曲「神保町夕間暮れ」、最後は調和の取れた美しい和音進行で解決して終わった。ヴァイオリニストのことばかり書いてしまいますが、サルガヴォ5人のそれぞれの力、とセンスの集合体がこの演奏なのだと改めて思いました。
アンコールに出て行く前に、鬼怒さんと喜多さんが舞台袖のスペースでゲンコツとゲンコツを当てていたのがとっても印象的でした。


火曜日のスイートベイジルもとても楽しみです♪


6月20日
Salle Gaveau
鬼怒無月(ギター)
喜多直毅(ヴァイオリン)
佐藤芳明(アコーディオン)
鳥越啓介(コントラバス)
林正樹(ピアノ、リコーダー)


自由が丘スタヂオは石田外科医院のすぐ裏にありました。
財力があったら、個人でこういうスタヂオを持ってみたいものです!


01. La Cumparsita(Rodriguez作曲、佐藤芳明編曲)
音量が大きくなっても、響きの一番高音部にヴァイオリンがちゃんと聞こえます。良かった♪
02. 童話で書かれた生態系(林正樹作曲)
03. ぐちゃぐちゃな秩序(鳥越啓介作曲)
04. ロジウラのトゥランブラン (佐藤芳明作曲)
05. 悪魔にやられた悪魔 (佐藤芳明作曲)  
ここのヴァイオリンソロに吸い込まれました。


休憩
ヴァイオリンのチューニングは、バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ3番より第3楽章「ロンド風ガヴォット」の冒頭の一節。
ふふ♪これを7月4日に全曲聞けるのですね♪
06. 影絵遊び(喜多直毅作曲)
後半、ヴァイオリンとアコーディオンが綺麗にずれて同じフレーズを繰り返し最後にピタリと同時終わる箇所があります。すごいなぁといつも思います。
07. 年に三度の日曜日 (鬼怒無月作曲)
08. Arcos (鬼怒無月作曲)
コントラバス、ギター、ヴァイオリンのトリオで。
好きだなぁ〜!
外の蛙の鳴き声が聞こえたのはこの時だったでしょうか?
09. 雨は午後三時に(鬼怒無月作曲)
これはもう、拍手不能なくらい良かった。
10. 行進するライナセロスヴァイパー(鬼怒無月作曲)
ボーっとして、ここでヴァイオリンソロ(独奏)があるのを忘れていて、不意打ちされました。
アンコール; 神保町夕間暮れ (喜多直毅作曲)
昨夜はやらなかったこの曲が入って、本当に嬉しいです。


サルガヴォの歴史に残る名演奏の日だったと思う。
サルガヴォをやろうと思い、それを実行したバンマス・鬼怒さんに感謝です!