もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

私の城 自閉症を主題とするダンスシアター@シアターχ(カイ)

少しおして開演。暗闇の中から齋藤徹さんの音楽がヴァイオリン、コントラバスで静かに始まると、いきなり何とも言えない心もちになった。これ!この音!この音楽に惹かれて、たくさんの演奏会場に足を運んだことを思い出す。

今夜は「自閉症を主題とするダンスシアター」の日本初上演。演奏者は4人で、舞台左端に喜多さん、少し奥に田辺さん、右奥にマクイーンさん、右端に熊坂さんという布陣。そこに、4人のダンサーさんが出たり入ったりして表現する。また、客席に英語で話しかけたり、英語の詩を読んだり、いくつかのモノを使ってもいた。

自閉症を主題とする、ってどういう事なのだろう?アフタートークに残る時間的余裕はなかったので、そのあたりはよくわからなかった。約1時間のパフォーマンス。ジャンさんは舞台上にいらして、少しダンサーさんと絡むが、主に隅の方で全体を見守ってらした。

後半、演奏家も布をかぶったり、また、スマホでそれぞれ会話しながら歩き回るシーンがあった。自閉症…個人的に関わったことがあるけれど、その人それぞれだし、場面にもよるだろうし。興味深い1時間だった。


8月29日

出演:皆藤千香子、ソフィア・オットー、ファリス・サレー、深堀絵梨

喜多直毅(ヴァイオリン)、熊坂路得子(アコーディオン)、田辺和弘(コントラバス)、マクイーン時田深山(十七絃筝)

演出・振付 ジャン・サスポータス

作曲 齋藤徹

音楽監督 喜多直毅