もとこの音楽感想日記

生で聴いた音楽の感想など

喜多直毅&黒田京子デュオ@Sweet Rain

ちょっと久しぶりのデュオ。
お互いを聴き合って瞬時に対応し、展開していく即興性が実に素晴らしい。
新しいアレンジあり、新曲あり。
今夜のヴァイオリンは、強い局面が多めでしたね。

私が一番好きなのは『カイン』です。カインは旧約聖書に登場する人類最初の殺人を犯した人物で、この曲は喜多直毅クアルテットの2014年のコンサートで演奏されています。曲の中で、人間の心の中にある黒いぐちゃぐちゃした部分が表されているように思えて、とても共感しました。(現実に殺したい人がいる訳ではありませんのでご心配なく。)

まだ具体的には何も決まっていないですが…、とMCで3rdアルバム作成のことが話題に出てとても嬉しかったです。

12月7日
喜多直毅 (ヴァイオリン、朗読)
黒田京子 (ピアノ)

01. Tristorosa (Villa-Lobos)
黒田さんが翠川敬基さんに誘われて、ヴィラ・ロボス特集のライヴ(12/25@インエフ、ですね)で演奏する曲だそうです。
02. シャリバリ
03. カイン (喜多直毅作曲)
04. リリーマルレーン
タイトルを伏せて演奏開始。初めの部分、これは聴いたことあると思って記憶を探しているうちに、ヴァイオリンがピアニシモで旋律を奏で始めました。
あとで、お二人が間違えて別のキーの譜面を見て演奏していたそうです。それでも成り立つのはすごいな。(mixi日記でご指摘いただき、"別の譜面"はこの曲だとわかりました。すみません。)
休憩

05. 石牟礼道子・作『水はみどろの宮』の朗読劇の為の曲
水はみどろの宮のテーマ(黒田京子作曲)
〜06. かか様のテーマ(黒田京子作曲)
07. 影絵遊び (喜多直毅作曲)
初めて聴くアレンジでした。中間部でテーマが短調で奏でられてました。
08. Zuravli 鶴 (ガムザトフ作詞、Y.フレンケリ作曲)
直毅さんが詩を読んでから演奏に入りました。
09. Tears (黒田京子作曲)
素朴なメロディが好きです。
アンコール;残された空 (喜多直毅作曲)
喜多直毅クアルテットでよく演奏されていますが、初演はこのデュオでしたね。